藤の花

aqua

2013年04月30日 11:10

「藤」の花
 




花言葉は「歓迎」「恋に酔う」「陶酔」。
 

毎年、4月の下旬から5月上旬にかけて私達にやわらかな香りを届けてくれる花。
 
2月の「梅」の花を見て冬の終わりを知り、3月~4月の「桜」を見て春の訪れを肌で感じる。
そして「藤」の花で、初夏へと向かう季節を知る。
 

 
「藤」の花の歌は「万葉集」にも多く歌われています。 
以下、万葉集より3句抜粋。意味もネットからです。
-------------
・「藤波の花は、盛りになりにけり、
    平城(なら)の京(みやこ)を、思ほすや君」

  大伴四綱(おほとものよつな)
 
意味: 藤の花がいっぱい咲きました。この花を見るとあなたと過ごした奈良の都のことを思ってしまいます。
 


 
・「恋しけば、形見にせむと、我がやどに、
          植ゑし藤波、今咲きにけり」
  山部赤人(やまべのあかひと)
 
意味: 恋しいので形見にしようと庭先に植えた藤が、今、咲いています。
 


・「藤波(ふじなみ)の、咲く春の野に延ふ葛(くず)の、
        下よし恋ひば、久しくもあらむ」
  作者: 不明
 
意味: 藤(ふじ)が豊かに咲く春の野に、這うように延びている葛(くず)のように、人目につかぬように密かに恋していたら、想いがかなうまでにはずいぶんと時が経つでしょうね。

------------- 
  

花言葉にもありますよう「恋」をテーマとした歌も多く古来から人々は、「藤」の花を見てこの季節の出会いや別れに、せつなさや儚(はかな)さを感じたことでしょう。
 
 

写真は我が家の近くの公園に咲いている藤の花。
空へと向かって咲き誇る花が数多くありますが、大地へと向かい人々に安らぎを与えてくれる花もまた格別の情緒がありますね。
 
 

27日~29日までの3日間、八幡西区香月の吉祥寺(きっしょうじ)では藤まつりが開かれました。
お寺の境内の大藤棚一面に咲き誇る白や薄紫色の藤の花もまた訪れる人々を潤してくれます。


関連記事